面白くて一気に読了しました。
かれこれ四半世紀以上前でしょうか。学校を卒業し就職した頃、世間はバブルに突入し、会社の先輩に連れられてキャバクラなる異界に足を踏み入れた時代を懐かしく思い出しました。
ひよっこ社会人の私には、そこはとても居心地が悪く、まさしく大人としての修行の場でした。
その修行の場~心理戦によるかけひきが織りなす疑似恋愛の世界~で、ピュアな主人公が、読む者をわくわくさせながら一気に最後まで楽しませてくれる。そんなエンターテインメントの頂点に君臨する小説です。
もちろん、キャバクラに行ったことがあるなし関係なく、存分に楽しめます。

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涙の天使にさよならを オンデマンド (ペーパーバック) – 2017/10/10
鈴木 剛介
(著)
一度も人を好きなったことのない、悪魔のような女の子
「妖精の姿をした800歳の魔女」
ある客は、わたしを、そう形容した。
わたしは3ヶ月前に高校を卒業したばかりの18歳。新宿丸井町のキャバクラ『ギャラクシー』のナンバー3。
源氏名はサクラで、本名は本条もえ。でも、東京で、わたしの本名を知っているのは、店長と、幼馴染の百太郎だけ。
基本、信じてもらえないけど、わたしは、まだ「恋」をしたことがない。キスらしきものはしたことはあるけど、男と寝たことは一度もない。誰かを好きになったこともないし、なりたいとも思わない。
でも、そんなわたしの心に引いた一線を踏み越えてくる客がいた。通称「プーさん」。ハーヴァード大学で人工知能の研究・開発に携わる心理学の助教授。38歳。
1本、200万円のドンペリ・プラチナを景品にして、わたしは彼と「賭け」をした。
彼の家庭を壊せたら、わたしの勝ち。壊せなかったらわたしの負け。
でも、その「賭け」には、タイムリミットがある。
なぜなら、わたしは、ある「秘密」を抱えていたから……。
悪魔のように男を惑わし、けれど、一度も人を好きなったことのない。そんな18歳のキャバ嬢の数奇な運命を描く、切なくも美しい、純潔のラブ・ストーリー。
「妖精の姿をした800歳の魔女」
ある客は、わたしを、そう形容した。
わたしは3ヶ月前に高校を卒業したばかりの18歳。新宿丸井町のキャバクラ『ギャラクシー』のナンバー3。
源氏名はサクラで、本名は本条もえ。でも、東京で、わたしの本名を知っているのは、店長と、幼馴染の百太郎だけ。
基本、信じてもらえないけど、わたしは、まだ「恋」をしたことがない。キスらしきものはしたことはあるけど、男と寝たことは一度もない。誰かを好きになったこともないし、なりたいとも思わない。
でも、そんなわたしの心に引いた一線を踏み越えてくる客がいた。通称「プーさん」。ハーヴァード大学で人工知能の研究・開発に携わる心理学の助教授。38歳。
1本、200万円のドンペリ・プラチナを景品にして、わたしは彼と「賭け」をした。
彼の家庭を壊せたら、わたしの勝ち。壊せなかったらわたしの負け。
でも、その「賭け」には、タイムリミットがある。
なぜなら、わたしは、ある「秘密」を抱えていたから……。
悪魔のように男を惑わし、けれど、一度も人を好きなったことのない。そんな18歳のキャバ嬢の数奇な運命を描く、切なくも美しい、純潔のラブ・ストーリー。
- 本の長さ170ページ
- 言語日本語
- 出版社アドレナライズ
- 発売日2017/10/10
- 寸法14.81 x 0.99 x 21.01 cm
カスタマーレビュー
星5つ中3.6つ
5つのうち3.6つ
4グローバルレーティング
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全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、この著者の作品をデビュー作の『THE ANSWER』から読み続けているけれど、超絶頭のいい人が、中学生でも読めるような恋愛小説を書くと、こうなるのか! という感じ。無駄なひねりや伏線等一切なし、ピュアでストレートなストーリーなのに、さりげに「深い」。何よりの驚きは、40代の男性作家が、18歳の女の子の視点で物語を描いて、まったく違和感がない、ということ。こんな「悪魔のような女の子」が、本当にキャバクラにいたら、私は余裕で妻子を捨てます(笑)
2013年2月17日に日本でレビュー済み
ジャンルとしては恋愛小説なんだろうけど、人の生き方について考えさせられた。
生意気な主人公だなーと思って読み進めていくと…
ネタバレになるのであまり書けませんが、かなり泣けます。
生意気な主人公だなーと思って読み進めていくと…
ネタバレになるのであまり書けませんが、かなり泣けます。